5.スラッジ類の収集,貯留

  廃液の前処理などにより発生した沈殿物又は汚泥類(重金属類の水酸化物,フッ化カルシウムなど)はスラッジ類として処理するので,化学物質管理システムで廃棄物の「汚泥類」などの分類とし,処理依頼下さい。スラッジ類は排出依頼時に内容物を登録していない場合は備考欄に内容物名を入力し,総重量,含水率などpH7と入力ください)を入力した後,分類毎にまとめて透明な厚手の袋などに保管する。沈殿をろ過するとき用いたろ紙は沈殿といっしょに保管する。

  非水銀系廃棄物(スラッジ類)で有害物質などに汚染された「ガラス類」,「プラ類」は出来るだけ酸,有機溶媒,水などで十分洗浄し,有害物が溶け出ないことを確認後,一般の産業廃棄物として処理する。この時の洗浄液は洗浄溶媒及び有害物質の分類の廃液として別途処理依頼する。

以下に,環境保全センターで収集する廃液物(スラッジ類)の分類表を示す。なお,廃棄物処理業者に直接処理を委託する場合は「V8 産業廃棄物の処理について」に従う。

 

6  環境保全センターにおける廃棄物の分類

 

分    類

備   考

 

 

Hg汚泥

水銀汚染汚泥類(スラッジ)

水銀を含む汚泥類(沈殿物,スラッジなど),金属水銀,アマルガム類など,ろ過などに使用した紙類等を含む。

 

Hgガラス

水銀汚染ガラス類(陶磁器を含む)

水銀で汚染されたガラス器具類,水銀温度計など

 

Hgプラ類

水銀汚染ゴム/プラスチック類

水銀で汚染されたゴム製品,プラスチック製品など

 

Hg金属製類

水銀汚染金属容器類

水銀で汚染された鉄製などの金属製容器など,金属水銀は「Hg汚泥」となる。

 

 

汚泥類

汚泥類(無機スラッジ)

重金属など無機系有害物で汚染した汚泥類(沈殿物,スラッジなど),実験で使用した重金属類,ろ過などに使用した紙類等を含む。

ガラス類

有害物質汚染ガラス類(陶磁器を含む)

重金属など有害物で汚染したガラス器具類,

シリカゲルなど

プラ類

有害物質汚染ゴム/プラスチック類

重金属など有害物で汚染したゴム製品,プラスチック製品など

有機汚泥類

汚泥類(有機スラッジ)

有機系有害物で汚染した汚泥類(沈殿物,スラッジなど),ろ過などに使用した紙類等を含む。

廃活性炭(他の物質とは混合しない)

以下に,不用ポリタンクと廃シリカの例を示す。

 

         不用ポリタンクについて

指定容器(ポリタンク)が汚れ,損傷などのため不用になった場合は,下記のようにタンクを洗浄した後,同一分類のタンク5個以内を紐などでしっかり縛り,化学物質管理システムで廃棄物の「プラ類」(グレータンク及び水銀汚染タンクは「Hgプラ類」)の分類とし, 排出依頼時に備考欄に(分類名)ポリタンク ○個と記入し,総重量,含水率など(pH7と入力ください)を入力,内容物はなしで,処理依頼下する。センターにて一括収集して委託処理を行う。通常の埋立てごみなどには絶対に出さない。

 何かわからないことがあれば,環境保全センターまで問い合わせる。

 

·           タンク(有機系廃液貯留タンクに限る);

十分に水洗い後,風乾する。(固形物などの除去;固形物は別途「汚泥類」又は「有機汚泥類」として処理依頼する。)

洗浄液は「希薄有機水溶液」の分類の廃液とする。(化学物質管理システムで排出依頼時,備考欄に(分類名)ポリタンク洗浄液と記載し,さらに混入予想成分名及び最大混入量を記入する。)

·           タンク(水銀汚染を除く);

十分に酸(数モルの塩酸など)にて重金属類を完全に洗浄除去後,水洗い風乾する。

洗浄液は「酸,クロム及び重金属」廃液とする。(同上)

·           オレンジ/青タンク(水銀汚染を除く);

十分に水洗い後,風乾する。

洗浄液は「シアン化物,シアン錯化合物及びひ素化合物」廃液とする。(同上)

·           グレータンク;

「Hgプラ類」として洗浄なしで収集する。ただし,タンク内の水分は「水銀及びその化合物」廃液とし,別途処理依頼下さい。

 

1;重金属汚染の白タンクは上記タンクと同様に処理する。

2;シアン・ヒ素汚染の白タンクは上記オレンジ/青タンクと同様に処理する。

3;他の水銀汚染タンクは上記グレータンクと同様に処理する。

なお,水銀汚染タンクには,判り易い所に[水銀汚染]などと明記する。

 

         廃シリカの処理について

化学物質管理システムでの処理依頼方法は上記不用ポリタンクの項を参照する。

 

·           通常のスラッジ類として処理依頼をする。

·           ゴミ袋などの厚地の透明袋に保管し,内容物が漏れないように注意する。

重量は10kg未満とする。

 

·           備考欄には○○付着(吸着)シリカ(ゲル)とし,付着(吸着)物質の名称及び付着(吸着)予想量も記入する。重量は風袋込みの重量を記入する。分類はガラス類とし,予想含水率を記入する。

·           薄層クロマト用で基板に着いているものについては,別途保管し(出来るだけシリカは基板より分離し,シリカ,ガラス板又はアルミ板などに分けて分別保管する),基板付の場合は○○付着(吸着)薄層クロマト用ガラス板(又はアルミ板)付シリカゲルなどとし,以下上記と同様に扱う。

処分方法は業者委託にて最適な処分を実施します。

処理依頼,収集方法などは通常のスラッジ類と同様な手順で行う。収集日などは処理依頼量などを考慮して別途通知する。(スラッジ類の収集,処分は数年に1度位です。)

なお,他のスラッジ類についても,備考欄に必ず付着(吸着)している及び恐れのある有害物質の名称及び付着(吸着)予想量を併記する。また,重量は風袋込みで記入する。

 

 

6.内容物不明廃液の処理

  内容物不明廃液がある場合は外部分析業者に委託するなどして下記のような分析を行う。その結果により,当センターにて収集・処理可能な廃液となる場合もある。層分離しているときは各層毎に分析する。

  放射能測定,オスミウム・タリウム・ベリリウム・PCB含有検査,水銀濃度測定,有機物含有検査(TOCCOD測定),ひ素・シアン・セレン・6価クロム・ふっ素・ホウ素・硝酸の濃度測定,pH測定,有機塩素系化合物の濃度測定,燃焼テストなど

  以上の分析結果に基づき,当センターで処理可能かどうかを検討する。

次ページ           手引目次へ      top